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むち打ちの症状
むち打ち症状の代表的な損傷のひとつが、交通事故によるむち打ちですが、むち打ち症状の治療に、かつては大きなコルセットを首に装着していたため、むち打ち症状は有名になり、首の痛みや頭痛、肩こりなど、不快な症状が長期間続くやっかいなものということも広く知られています。
「むち打ち」というのは俗称で、正しくは「外傷性頸部症候群」、あるいは「頚部捻挫」「頸部挫傷」という診断名になりますが、最近では、外傷性頸部症候群の英語表記「traumatic cervical syndrome」の頭文字をとって「TCS」と呼ばれることもあります。
むち打ちという俗称がなぜ一般的になったかといいますと、交通事故などの衝突の衝撃で首から上半身にかけて鞭のようにしなるためといわれているのと、馬が主な乗り物だった時代に、鞭で打って走らせた際に、突然疾走して車の衝突事故と同じ状態になり、長期間続く首の痛みを「鞭紐(むちひも)」と呼んだことに由来するという説があります。
むち打ち症状は、主に自動車の衝突事故や急停車の衝撃によって起こりますが、スポーツやレジャー、労働作業などでもなる場合がありますが、やっかいなのは、衝突事故による症状だけではなく、外見上やレントゲン検査では見分けがつかないことが、やっかいな要因となっています。
むち打ち症状は、障害保険の適用基準判定や賠償についてもすっきりと解決しない事例が多く、症状や治療以外でも問題を抱える人が多くいるのが現状です。
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