むち打ちの症状と治療

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脳脊髄液減少症の自覚症状と治療

脳脊髄液減少症は、むち打ち症状との関連が最近になって判明した症状で、髄液とは脳と脊髄の間を循環している無色透明の液体で、体内で絶え間なく生成・排出され、健康な成人で常時180mlあるとされています。

 

脳脊髄液の循環中は一定の圧力が保たれていて、その数値もわかっていますし、髄液が循環する脳や脊髄は、3層構造の膜で包まれていて、ちょっとやそっとの衝撃では損傷を受けないようになっています。

 

脳脊髄のいちばん外側の層は特に頑丈で、「硬膜」と呼ばれていますが、脊髄から出る運動神経と知覚神経が集まる場所で、神経根と呼ばれる部分では、その硬膜がやや薄くなっているため、むち打ち症状を引き起こすほどの交通事故やスポーツ事故で、大きな衝撃が加わりますと神経根近くの硬膜に隙間が生じ、そこから髄液が漏れることがあると考えられています。

 

髄液が漏れ出しますと、髄液量が減少するとともに圧力も変動し、脳脊髄液減少症を引き起こし、脳の位置が下がり、脳と硬膜をつなぐ血管や神経が引きつった状態になりますし、髄液の不足分を血液で補おうとするために、脳の表面近くの静脈が拡張します。

 

脳の表面近くの静脈が拡張することによって、激しい頭痛や首の痛み、めまい、吐き気などの症状が出ます。

 

むち打ち症状で脳脊髄液減少症と分類された場合は、1日に2L以上を目安にした水分補給治療が行われますが、水分補給によって髄液の生成を促進し、圧力を正常に近づけることができますが、水分補給で改善がみられない場合は、患者自身の血液を漏れ出す部分に注入するブラッドパッチ療法が行われます。

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