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むち打ち症状のタイプ
むち打ち症状は、ダメージの及んだ部分によっていくつかに分類されますので、医師は診察時に、神経症状の有無、手足のしびれやだるさなどの有無、レントゲン検査による骨の異常の有無などから、どのタイプであるかを判断します。
- 頚椎捻挫型…むち打ち症状の約70〜80%がこのタイプです。
- 神経根症状型…むち打ち症状の約10%がこのタイプです。
- バレ・リユウー症状型…むち打ち症状に占める割合は10%未満で、後部交感神経症候群ともいいますし、頭痛や耳鳴り、めまいや立ちくらみ、吐き気などの自覚症状がある場合は、バレ・リユウー症状型の可能性があります。
- 脊髄症状型…むち打ち症状に占める割合は10%未満です。
- 脳脊髄液減少症型…最近になってむち打ち症状との関連が判明した症状です。
首の頚椎周辺の靭帯や筋肉が損傷を受けた状態で、知覚異常や骨の異常はないと判断された場合、頚椎捻挫型に分類されます。
首の痛みのほかに肩から腕にかけての痛みやしびれや頭痛、顔面痛などの自覚症状がある場合は、根症状型の可能性があります。
むち打ち症状の一般的な症状に加えて、下肢にしびれや知覚異常が生じる場合は、脊髄症状型の可能性があります。
髄液が循環する硬膜にむち打ち症状のダメージが及んで、髄液が減少し、激しい頭痛や首の痛み、めまいなどを引き起こします。
医師の診断に基づいてこれらのむち打ち症状のタイプに分けられますと、それぞれのタイプに有効とされる治療が進められますし、保険の適用や判定基準にも用いられます。
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むち打ち症状のタイプ関連ページ
- むち打ち症状によるダメージ
- むち打ち症状によるダメージは自動車事故などにより首に大きな衝撃を受け、椎骨の可動範囲を超えて首が大きく屈曲・伸展し、組織にダメージが及んで症状が引き起こされます。
- むち打ち症状の現れ方
- むち打ち症状の現れ方には首の痛みや頭が回らない、頭痛、肩こり、吐き気、視力の減退、めまい、立ちくらみなどさまざまな症状が現れます。
- むち打ち症状による慢性症状
- むち打ち症状は多くの人が慢性症状に悩まされるというイメージがありますが、症状の約70〜80%を占める頚椎捻挫型は、ダメージの範囲が首の筋肉や靭帯の損傷のみです。